2012年7月21日土曜日

amazon以外で配布されている電子漫画をkindleで読みたい

amazon以外で配布されている電子漫画をkindleで読みたい
という場合の、作業メモです。

※基本的には、電子書籍を読むためのビューワーとかが、
インターネットエクスプローラーの中で開く
タイプが対象です。

いろんなブログでも紹介されています。
勉強させていただいたところとか、ネタ元はこちら。

XMDF形式の電子書籍を無理やり変換してkindleで読む
XMDF形式の電子書籍を「自炊」してみた

この作業には大まかに、

●電子書籍
●キャプチャソフト
●作業自動化ソフト
●PDFソフト
●画像編集ソフト(あれば便利。PDFソフトに機能があればそれでもOK)

が必要です。

では、ひとつずつ順番に。

●電子書籍
これは好きなのを用意してください。
配布元によって、この作業自体NGかもしれないので、
そこは確認のうえ、作業を実施してください。
もちろん、紙の本の自炊と同じで、
あくまでも自分が利用するためでないとダメですね。

●キャプチャソフト
私の場合は、キャプチャソフトに、
SnapCrab for Windows
を使いました。

このソフトは、インターネットエクスプローラーで表示した画面を
そのままキャプチャしたり、
スクロールしないと見えない部分までを一発でキャプチャ
したりできる便利ソフトです。
無料です。ありがたいソフトです。pngに書き出してもらえます。

以前は、Capture It! PROというのを(別の用途で)使っていたのですが、
無料版があったと思うのですけど、いまは有料版のみみたいなのです。

SnapCrabをインストールすると、インターネットエクスプローラーの
ツールバーに、キャプチャするためのボタンが表示されるようになります。



キャプチャするときには、
画面(ブラウザ)の大きさや文字の読みやすさ、
キンドルに移動したときにあまり縮小や拡大がされない
サイズというのを自分なりに探し当てる必要があります。

●作業自動化ソフト
100ページ以上の画面をキャプチャするのは大変なので、
あった方がいいですが、なくても人力でなんとかなるといえばなります。
しかし、まだ読んだことない漫画の場合、
キャプチャ中になんとなく見えてしまうのは
あまり望ましくないのでは?と思います。

UWSCというのが有名みたいなんですけど、
いろんなところで紹介されていましたけれども、
私は、なんか難しくて挫折しました。(文系人間)
無料版もあるらしいので、これが使いこなせる人は、羨ましいです。

で、気を取り直して、
私が使ったの作業自動化ソフトは、

Win7対応で作業を全自動化できる
RocketMouse Proというのです。
4,830円(税込)

RocketMouse ProをVectorで購入する場合はこちら。

試用期間もあるので、お試ししてみるのもお勧めです。
ただし、試用期間中は、動作の繰り返し指定が10回まで
などの制約がありました。
でも10回分のキャプチャ操作をして、
それを10回繰り返す設定にすれば
合計100ページキャプチャできることになるので、
試用期間でも、案外現実的な使い方ができました。

◎キャプチャボタンクリック→ページめくる
という動作を、作業自動化ソフトで記録するだけです。
あとは、作業自動化ソフトが、働いてくれるのを待つだけ。
指定したフォルダに、全画面のキャプチャ画像(png)が
たまっていきます。機械ってすごいですね。

●PDFソフト
さて、全画面のキャプチャ画像も揃ったので、
そのままでも読める状態ですが、
PDF化してキンドルに持っていこうと思います。

アドビのアクロバットシリーズのpro製品がお勧めなんですが、
これが、けっこう高額商品。
でも、自炊ユーザーとしては、あれば便利だし、
ヘビーに使う人にはお勧めします。

Adobe Acrobat X Proをアドビ公式ストアで購入する場合はこちら

でも、持ってない人は、まずは、
Acrobat X Pro無償体験版のダウンロード
がいいかも。(高いし)

amazonでも買えます。


この段階で、
何ができる状態になっている必要があるかというと、
ウインドウズのフォルダから、印刷を実行したときに、
PDFに書き出せる状態になっている必要があります。

他のソフトがインストールされていて、
既にそういう状態なら、
とりあえずOKです。

こんな感じ↓で、キャプチャした画像の入っているフォルダ
のメニューの印刷ボタンをクリックすると、



Windowsでおなじみの印刷設定画面が出てくるわけですが、
その印刷先(プリンターを選ぶところ)で、
PDF(この場合は、AdobePDF)を選択します。



これができる状態なら、印刷を実行すると、
選択した全画像が入ったPDFが作成されます。

もし、キャプチャ漏れとかがあった場合は、
漏れた画面のみをキャプチャして、そのキャプチャ画像に対して、
印刷(AdobePDFを選択)して、PDFファイルをつくります。

キャプチャ漏れがないことが確認できるまで、
電子書籍を開いているビューワー(インターネットエクスプローラー)は、
閉じないほうがいいですね。
開きなおしたりしてブラウザサイズが変わってしまうと、
キャプチャサイズも変わってしまうので。

Adobe Acrobat X Proだと、
PDFからPDFへ特定のページをドラッグして移動
(というか元ファイルからは削除されないのでコピー)
できるので、すごく便利です。

●画像編集ソフトとか
画像編集ソフトは、今回、私は使っていませんが、
キャプチャ画面内の余分な余白とか、
不要なスライダーとかを消したい人は、
画像編集ソフトでトリミング(これも自動化で行う)するのもいいと思います。

しかし、もうめんどくさい、という人は、そのままでも読めるし
そのままでもよいのでは。

私の場合は、Adobe Acrobat X Proのトリミング機能を使って、
全ページを対象に、上から5mm削るみたいな指定をしています。

メニューバーの 文書>ページのトリミング
で指定できます。

ちなみに、見た目上トリミングしているだけなので、
もとにもどすこともできます。
(だからファイルサイズの容量節約にはならないかも)

■できあがったPDFについて
150ページくらいの白黒漫画で、70MBくらいになりました。

漫画を読むためのキンドルは、
6インチのkindle3(Kindle Keyboard)とかKindle Touchより、
9.7インチのkindleDXが快適です。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
★補足
この記事を書いたときは、日本でキンドルが発売される前でした。
いま買うのなら、Kindle Fire HDが良いと思います。

見開き状態のだと、余計に、6インチだとつらいです。
というか読めないです。

とはいえ、kindleDXでも
一画面の見開き状態だと、文字とかが小さくて見にくい。
というのは否めません。

というわけで、なんとかしてみました!!
【電子書籍の自炊】PDFの見開きページを片面ページにする

自炊に必要なもの

紙の本を自分で電子書籍にする(自炊)には、とりあえず、スキャナと裁断機は必須です(もちろん作業するためのパソコンもいります!)。PDFは、スキャナに付いて来たりするので、それで満足なら不要です。他にもあった方が良いものとかは、「電子書籍化アイテム」のまとめページでいろいろ物色できます。

スキャナ
裁断機
PDF